No.85
***トロフェオの滑らかさとツヤの秘密***
簡単に申し上げますと、トロフェオの滑らかさとツヤの秘密は
「非常に細い品質の良い原毛を使い、目付が重い生地だから」ということなのですが、
「えっ?原毛?目付?何?何?」となってしまいます。
ちょっとマニアックなお話しになりますが
原毛とは、毛織物の原料となる動物の毛の事をいいます。
トロフェオの場合、羊毛の生産地として最高の品質を生産しているオーストラリア産のものを使用しています。
よく「Super〇〇」(スーパー〇〇)という言葉を耳にすると思いますがこのスーパーというのは原毛の繊維の細さの単位の事で、繊維の断面の直径を1,000分の1mm(1ミクロン=μ)という単位で表わしたものです。
例えば
18.5ミクロン → Super100‘s
17.5ミクロン → Super120‘s
16.0ミクロン → Super150‘s
15.5ミクロン → Super160‘s
という風に。
もう一つ「番手」という言葉があります。
これは1キログラムの原毛から繊維を集めて、何キロメートルの糸をつくったかを示します。
例えば
56番手 → 1㎏で56㎞
80番手 → 1㎏で80㎞
120番手 → 1㎏で120㎞
となります。
どちらも数字が大きいほど繊細な糸だという事になります。
一般的に生地は糸が繊細なほど柔らかく、光沢もあり手にすいつくような感じになります。
繊細な糸は強度が低くなるので、その分撚り(より)を強くします。撚りが強くなるとその分使用する繊維も増え同じ面積の生地でも重さが増し、この単位面積あたりの重さを「目付」といいます。
つまり「トロフェオ」は
「最高品質の繊細な糸を強くより合わせ、しっかり目をつめて織った」大変な手間をかけた生地という事になります。
そして、これこそが多くの方々が魅了されてしまう
「滑らかさとツヤ」の秘密なのです。
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