No.90

＊＊＊クールビズでも押さえておきたい夏のスーツのマナー＊＊＊

インスタグラムでは、ノーネクタイでもスタイリッシュに見える涼しげなジャケパンスタイルをご覧いただきました。

クールビズは地球温暖化を背景とした、ビジネスでの夏期の服装の軽装化を推奨しています。

軽装化といいましてもビジネスの場では、環境やその場面に応じた服装が当たり前のように要求されます。

そこで、オーダースーツ屋がたくさんの先輩ダンディから学ばせていただいた夏のスーツのマナーをお話させていただこうと思います。

ビジネスマナーで最も大切なのは「相手を敬う心を持つ」事だといわれます。

夏のスーツもこの観点から見ますと気を付けておきたいこと５つあります。

① 夏でもジャケットは用意しておく。
クールビズとは言え、ビジネスではジャケットを羽織っているのがマナーです。社内や相手の方の会社もクールビズを推奨しているなど状況がよくわかっている以外は、ジャケットを着用したほうがいいでしょう。もちろん移動中は脱ぐなど調整いたしましょう。

② ネクタイはカバンに入れておく。
クールビズはノーネクタイを推奨していますが、これも職場によって考え方はまちまちです。ネクタイはそれほどかさばらないアイテムですので１本カバンにしのばせておけば、とっさの時にも対応できます。初めて訪問される企業で、一見してネクタイ着用の方が多い時は慌てなくて済みます。

③ シャツの下のインナーは見えたり透けたりしないものにする。
おススメのインナーカラーはベージュ、グレーです。ホワイトは意外と透けますのでご注意ください。肌触りがいいコットン100％のシャツならば、インナーを着ないという選択もありです。もともとシャツ自体が下着としてつくられたものですので問題はありません。

④ シャツはできるだけ長袖を着用する。
これには２つの理由があります。
・メンズでは肌の露出をなるべく抑えるのがエレガント
・半袖だとジャケットのソデ裏に皮脂や汗などの汚れが直接つきスーツのいたみが早くなる

⑤ ハンカチを３枚程度持っておく。
夏場はハンカチも使い分けをします。
・実際に手や汗を拭いたりするハンカチ。
・商談相手やお客様の前でハンカチをとりださなければならないシーン用
（アイロンをきかせたコットン素材のもの）
・予備（人前で使うもの）
５番目はスーツとは関係ないように思いますが、こまめに汗を拭いておくことはスーツにとっては大切なことですし、何よりも暑い夏に爽やかな訪問者であることは大切な事です。

どの項目もちょっとしたことですが、ビジネスにおいても備えがあるとないとでは大きな違いがあると思います。

今なお、現場でバリバリとかっこよく活躍される先輩ダンディをみて実感するTAROO．でございます。

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