No.102
***パーティーでの出会い***
先日、英国生地ブランド Harrisons(ハリソンズ)の創業160周年の記念レセプション
「British Premium Brands Night」が開催されました。
会場となった「綱町三井倶楽部」は三井グループ関係者の方々の会員制倶楽部であり、一般開放はされておりません。東京で勤務しております時にここでお式を挙げられる新郎様のお衣装は何件か担当させていただいたことはありましたが建物の中に入ったことはなく今回が初めてでございました。
このルネサンス様式の建物は、1913年(大正2年)、イギリスの建築家ジョサイア・コンドルに設計され、竣工から100年以上たっています。
ジョサイア・コンドルといえば、「鹿鳴館」の設計者であり、現存する建築物としては他に日本正教会の聖堂 二コライ堂や旧岩崎邸などがあります。
前置きが長くなってしまいましたが、そんな素敵な場所でのパーティーでございましたので
ジャケットは、お気に入りのゴブラン織りのタキシードジャケット
ベストは、ドーメルのカシミア混ピンクベスト
パンツは、ブラックのタキシードパンツ を合わせました。
パーティー会場には
Harrisons(ハリソンズ)の美しいスーツの他にも
ダイヤのちりばめられた時計 Backes&Strauss
「速い車、よい車、クラス最高の車」と言われるBentley
エリザベス女王陛下も愛した香り Molton Brown
などが展示してあり、目や鼻の保養をいたしておりました。
「テーラーさんですか?どこかでお見かけした事があると思って。」とお声かけいただき、名刺交換いたしますと、
なんと都内の老舗 テーラー渡辺の渡辺 弘行 社長でございました。
べテラン“洋服仕立て職人” 渡辺社長のブログは愛読させていただいておりましたのでびっくり!
光栄なことに弊社のホームページもご覧いただいており、
「おもしろい!」といってくださり本当に嬉しく思いました。
大先輩テーラーの渡辺社長から
「もっとオーダースーツ業界を元気に楽しく、私たちがしていきましょうね。」とお言葉をいただき
感激と同時に熱い想いが込み上げてくるTAROO.なのでございました。
美しい建築物の中で、
スーツ発祥の地、英国の風を満喫しながら
テーラーの方々が個を体現したスーツのひしめき合う会場で
大先輩テーラーと洋服についてお話でき
本当に楽しいと思えるパーティーでございました。
洋服に真剣に向き合っていると
洋服に真剣に向き合っておられる先人とお会いできる。
好きな事を仕事にできた幸せを今日もしっかりかみしめたのでございます。
「今日もかっこいいスーツをつくりますよ!」