No.121
***誰が決めた?今年の色、ブルーとピーチ***
いろいろな講演会でお話させていただくとき
今年のトレンドカラーのお話もさせていただいています。
もちろんトレンドカラーだからと言って
「この色でスーツをお仕立てしましょう!」というものでも
「全身この色で揃えましょう!」ということでもありません。
ご自身のお好きな色や
お手持ちの色をベースに
ポケットチーフやネクタイ、メガネなどのアクセサリーを
トレンドカラーにしてみるとちょっとしたアクセントになります、とお話ししております。
「流行だからって私には関係ない。」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
確かに、流行だから!とむやみに追いかけるのは
エレガントとは言えない気がいたします。
しかし
流行に乗る、というよりは
新しい色、今の風を少し取り入れてみるというのも
ダンディならではの余裕なのではないかと考えるTAROO.なのでございます。
今年のトレンドカラーは
・ハロー!ブルー
・ピーチファズ
ハロー!ブルーは
朝の青空や青い花の花びらのような色で
「ハロー! 」と新しい時代を笑顔で歓迎するような、明るく優しいブルーといわれています。
ピーチファズは
ピンクとオレンジの中間色、数年前から人気のラコッタを柔らかくしたような色で
他人、そして自分自身のことを尊重し、大切にすることを表す色といわれています。
ここで疑問がわいてまいりますね。
誰がこのトレンドカラーを決めているんだろう??
これを調べますと3つの機関、企業が大きく関係しています。
◎Intercolor(国際流行色委員会)
◎JAFCA(日本流行色協会)
◎PANTONE(パントーン)
それぞれを簡単にお話いたしますと
Intercolor(国際流行色委員会)は
国際的な民間の色彩情報団体です。
フランス、スイス、日本の主導で発足し、現在はヨーロッパ、アメリカ、アジアなどの国々が加盟しています。
JAFCA(日本流行色協会 ジャフカ)は、
国際流行色委員会の情報をもとに、日本の国内市場向けに選定している団体です。
PANTONE(パントーン)は
世界的な色見本帳のメーカーで、アメリカ ニュージャージ州に本社があります。
トレンドカラーの選考には慎重な考察とトレンド分析をもとに行っているそうです。
誘導的な面もあり、
分析の結果の予測的な面もあるというわけですね。
トレンドカラーの決定時期を見てみますと
Intercolor 2年前 → JAFCA 1年半前 → PANTONE 前年の12月
となっています。
こうしてトレンドカラーが選定され
ファッション、インテリアなどに広がっていくわけですね。
もちろん、これらの色が必ず流行るわけではありません。
誘導された色、予測された色に人々がどう反応するかは
わからないからです。
大好きな色を着続けるのもとても心地のいいものです。
ふと気まぐれに流行色をどこかにプラスしてみるのもいいですね。
大切にしたい変わらないモノに少々変化を取り入れる。
私の大好きなスタイルです。