No.40
***大人のダッフル***
癒しのオーダースーツ屋カンパネラのTAROO.でございます。
今回のお仕立て上がりは、ダッフルコートです。
生地はカシミアを含むヴィンテージ。しっかりした打ち込みながら、ふんわりとした柔らかさとハリを合わせもっています。
さて、Instagramで簡単なダッフルコートの歴史と大人の着こなしのポイントをお話しました。
HPのGALLERYに来てくださったあなたには、ダッフルコートの雑学を一つ。年末に多くなるパーティで、洋服好きと盛り上がるネタとなれば幸いです。
では、
ダッフルコートには5つの特徴があります。それはなんでしょう?
ダッフルコートを着ていれば、現物を見せながらなお盛り上がるかもしれませんね。
さて、答えは
□生地
□フード
□トグル
□ポケット
□着丈
の5つです。
洋服好きの方だと簡単なことかもしれませんが、全てが北欧の漁師、イギリス軍の防寒用のコートとして意味があります。
□高密度のウール生地
現在は生地も多様化していますが、当時は「メルトン」と言われる高密度の重厚感がある生地で作られていました。
□大きめフード
かつて、兵士の正装には帽子はつきものでした。そのため、帽子をかぶったまま被れるように、大きなデザインが多くなっています。
□フロントにはトグル
フロントにはボタンではなく、トグルと呼ばれる水牛の角や木製の留め具とループがあります。これは、寒い中、かじかんだ手や手袋をしたままでも着脱ができるようになっているそうです。トグルは漁師の「うき」がモチーフだという言い伝えもあります。
また、前合わせは右前、左前の入れ替えが可能で風の向きによって左右を入れ替え防寒するようになっています。
□大きなパッチポケット
これも寒い中で手袋をしたまま手がつっこめるように大きくつくられていると言われています。
コートのパーツの一つ一つが、人の暮らしに適応してデザインになるー洋服は人の暮らしを体現していると思います。
洋服って本当に面白いですね。
カンパネラではオーダーコートもおつくりしております。
寒い冬をスタイリッシュに暖かく楽しめるダンディでまいりましょう。