No.43
***タキシードでおでかけ***
癒しのオーダースーツ屋カンパネラのTAROO.でございます。
Instagramでタキシードのお話をいたしました。
タキシードと言えば、007のワンシーンを思い出される方も多いと思います。鍛え抜かれた身体に吸い付くようなタキシード姿は最高にクールで羨望の的です。
カンパネラでもオーダースーツ・オーダータキシード専門店として
□ 各種イベントやパーティーでお召しになる方
□ 挙式でお召しになる新郎様
のタキシードをお仕立てしております。
その際、フォーマルスペシャリストとしてタキシードの基本ルールを具体的にお話させていただいております。ここでもその一部をお話させてください。
日本では海外ほどタキシードを着る機会が少ないのが現実です。だからこそ、国際的な着こなしのルールを知ったうえで、
□ フォーマルとして着られる機会にはビシッと
□ オフタイムにはカジュアルダウンで
と多くのシーンでタキシードを楽しんでいただけたらと思います。
◆ フォーマルとしてのタキシード
タキシードは男性用の礼服の一つで、夜(午後5~6時以降)の正礼装です。
※かつては略礼装でしたが、現代では燕尾服の使用が減ったため実質的な正礼装の場面に多く使われます。
ここで
「んっ?夜だけ?」とびっくりされた方もいらっしゃると思います。
タキシードは、国際プロトコール(世界共通のルール)では、日没後に着る礼装です。
海外ではドレスコードが指定されることも多く、「ブラックタイ」でとあれば、日没後の会で
タキシードを着用していくということになります。
ただ、日本では挙式に限り、このタキシードを昼から着用することも許容されています。もちろん場の格式や出席者の顔ぶれなどにより、ルールに厳格なほうがベターな場合もありますが、ご自身の結婚式であれば日本独特のルールを楽しまれてもいいと思います。
タキシードは着たいが、国際プロトコールがどうしても気になるとおっしゃる方は、お式が夜(夏は午後6時、冬は午後5時)にかかるように計画されてはいかがでしょうか。
また、ご友人の結婚式もタキシードで参列される方も増えてはおりますが、この夜のルールが気になられる方は、ダークスーツに華やかめのネクタイで参列されるといいと思います。
◆ タキシードのフォーマルな着こなし
タキシードにはいくつかの基本マナーがございます。主なものを申し上げますと
・シャツは白のウイングカラー(エリの先が少し折れた立ちエリ)またはレギュラーカラー
・オニキスか黒蝶貝のカフリンクス
・サスペンダー
・ベスト(カマーバンド)
・白のポケットチーフ
・エナメルの靴
となります。たくさんあってめんどうなようですが、海外でのお仕事や夜会の多い方は一度揃えられていれば、パーティーのたびにドレスコードに悩む必要がなく便利だと思います。
◆ タキシードを日常で楽しむ
海外で最初にタキシードを着るのは、高校のプロムナードという学年の最後に開かれるフォーマルなダンスパーティーです。その後もディナーやオペラ、クルーズなどタキシードを着る機会は何度となくおとずれます。
日本では、その機会は多いとは言えません。ところがここ数年、基本のルールを知ったうえでジャケット・パンツと考えて楽しまれている方も増えてまいりました。
例えば、
・タキシードのジャケットのインナーをタートルセーターにし、ボトムスをデニムにする。
・ローゲージのセーターとボトムスにタキシードパンツでスニーカをはく。
などです。どんなコーデができるか考えるだけで楽しいですよね。
せっかくオーダーでつくったシルエットの美しいタキシード。日常的に楽しんでいただければと思います。洋服は着られないのを一番悲しみます。
フォーマルはさりげなく基本をバッチリおさえ、カジュアルは装いの一部をあえて乱し、小粋に着こなすダンディでまいりましょう。