No.56
***フェルラのジャケット***
癒しのオーダースーツ屋カンパネラのTAROO.でございます。
インスタグラムではスラックスでもデニムでもさりげなくかっこよくなってしまうフェルラのジャケットをご紹介いたしました。
ジャケット生地として有名なフェルラですが、最近はスーツにお仕立てされる方も増えたようでございます。
さて、今回は生地の中に登場してまいりました「ベビーアルパカ」についてお話しさせていただこうと思います。
生地にはいろいろな素材があります。素材の名前はなじみがありますが、何から採れるか?と考えると意外に「へぇ~」という事があります
ウールは羊の毛
アンゴラはウサギの毛
カシミアはカシミアヤギの毛
モヘアがアンゴラヤギの毛
では、アルパカは?
アルパカ(らくだ科)の毛です。テレビCMでも登場することがあるアルパカはおなじみかもしれませんね。アルパカはボリビア、チリなど南アメリカのアンデス山脈の高原地帯で放牧されているのですが、見た目通り穏やかで優しい性格だそうです。好奇心旺盛なのに臆病、きれい好きでという特徴があるそうです。
アルパカの毛は生涯にわたって伸び続けるので、夏に熱中症をおこさないように毛刈りが行われます。その毛が衣類の繊維とります。
今回登場しましたベビーアルパカという素材は、その名から小さい時に刈られたモノと思われがちですが、繊維の細さによってランク分けされた名前です。
確かに、細い毛は赤ちゃんからたくさん採れますが、大人のアルパカでもベビーアルパカの細さは約10%は採れるそうです。
ベビーアルパカは
ロイヤルベビーアルパカ → 0.0020ミリ以下
ベビーアルパカ → 0.0201~0.0230ミリ
アルパカは
ファイン → 0.0231~0.0265ミリ
ミディアム → 0.0266~0.0290ミリ
※参考:AIA(Asociacion Intermacional de la Alpaca,OCEX New York and PROMPERU)
という規定があるそうです。
生地の素材というのもなかなかおもしろいものですね。