No.74
***羊の王様 メリノウール***
インスタグラムでは、ロロ・ピアーナのオーストラリスについてお話しさせていただきました。
もう少しダイエットを頑張って90㌔代になったら、
このうっとりするようなツヤと天女の羽衣のような軽さの生地で
大人の色気を身に着けようと思います。
さて、今日はウールの話です。
ウールの中でもメリノウールは最高品質のため、「羊の王様」と言われています。
メリノウールは、メリノ種の羊から採られる羊毛を言い、
・繊維が細くチクチクしない
・保温性の高い
・通気性の高い
・熱伝導が低い
・防臭力が高い
というメリットがあります。
主に「オーストラリア」「ニュージーランド」「フランス」で生息しており、
産地が変わると次のように呼び名も変わります。
「オーストラリア・メリノ」
「ニュージーランド・メリノ」
「フランス・メリノ」
生息地としてはオーストラリアの気候や風土が一番適しているらしく全体の40%ほどを占めています。
簡単に特徴をお話ししますと
「オーストラリア・メリノ」
・繊維が細く、しなやか
・保温性に優れている
・耐久性が高い
・美しい白
・ちぢれが強い(ナチュラルストレッチ)
「ニュージーランド・メリノ」
・繊維が細く、柔らかい
・品質が均一
・美しい白
・ミュールジングの禁止(別の回でお話しいたします)
「フランス・メリノ」
・厚みがありふっくらしている
・保温性がある
オーストラリアやニュージーランドはスーツ生地として使われることが多く、フランスのものはその性質から布団やダウンの中綿として使用されることが多いようです。
ウールだけで見ますと、生産高は
① 中国
② インド
③ オーストラリア
④ スーダン
となっていますが、用途にもよりますが高品質というとメリノウールという事になりそうです。
「テーラー」という古い映画を見ていますと
「この生地はオーストラリア産ウールを使ってるからね。」と自慢するシーンがありました。
なるほど、メリノウールの事を言っているのだなと、一人にやにやしたTAROO.でございました。