No.77
***チェック柄の種類***
インスタグラムでは、程よい太さのラインで上品な若々しさと、地色と同系色のラインやボタンで柔らかいスマートさのウィンドペン スーツをご覧いただきました。
チェック柄とはたて柄とよこ柄が一定の間隔で直角に交差している柄の総称です。
チェック柄は意外に古くからあり、紀元前1200年頃のミイラが上質なチェック柄の布地をまとっていたといいますから、それ以前にはもうあったという事になりますよね。
では、スーツやジャケットで見られる代表的なチェック柄の種類を見てまいりましょう。
□ グレンチェック
髪の毛のように細いラインと、繊細な千鳥格子柄を組み合わせた柄。スコットランドのネス湖に近いグレン・アーカート一帯で織られていた柄で場所にちなんでつけられた。英国皇太子であるウエールズ公(のちのエドワード7世)が好んだ柄であることから「プリンスオブウェールズ」とも呼ばれる。
□ ウィンドペン
一色のラインが直角に交差して大きな格子をつくっている。それが「窓枠」のようにみえることからそう名付けられた。
□ ハウンドトゥース
柄が犬の鋭い歯に見えることからハウンド=猟犬、トゥース=歯という名前が付けられている。日本では千鳥格子と呼ばれる。
□ ガンクラブ チェック
2~4色の色でできた格子柄の事で日本では二重弁慶格子と呼ばれる。英国の狩猟クラブ(ガンクラブ)の会員が好んで着用したことからそう呼ばれる。
□ タータンチェック
太さの違うラインをいくつも組み合わせたスコットランド伝統のチェック柄。タータンチェックという呼び名は日本独特のもので、通常は単にタータンまたはタータン・プラッドと呼ばれる。
タータンが他のチェック柄と明らかに異なるところは、スコットランド政府の登記局による「スコットランド・タータン登記所(The Scotitsh Register of Tartans)」という機関が法律に則り、タータンをスコットランドの伝統的な織物として保存・保護・登録管理している点にある。
チェック柄はまだまだ種類があり、たかがチェック柄、されどチェック柄です。
興味がある方は深く調べてみるのも面白いと思います。
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- グレンチェック
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- ウィンドペン
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- ハウンドトゥース
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- ガンクラブチェック
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- タータンチェック