2023.05.15メンテナンス
1.スーツのお手入れ ①ハンガーにかける
お気に入りのスーツであっても、メンテナンスをしなければ、型崩れなど劣化がどんどん進みます。逆に、メンテナンスをしっかりしていけば、スーツは何倍も長持ちします。せっかく、お仕立ていただいたスーツを長く愛していただけるようにお話をさせてください。
これだけはしていただきたいという順にお話ししてまいります。
帰宅後、まずしていただきたい事は
①ハンガーにかけるーです。
そんなことか!と思われるかもしれませんが、ここにはいくつかのチェックポイントがございます。オールクリアされました方は②へお進みください。
□ジャケットとパンツを別々にかけておられますか。
□ジャケットはクリーニングハンガーにかかっていないですか。
□ポケットの中のものを全部だされていますか。
□パンツのベルトやサスペンダーを外しておられますか。
一日着たスーツは、汗などの水分をたっぷり吸収しています。クローゼットに入れる前に、一晩干すようにしましょう。風通しが良い日陰に干して湿気を飛ばし、スーツの臭いやカビの予防になります。ジャケットとパンツを別々のハンガーにかけることで、湿気を十分に飛ばすことができます。ジャケットはボタンを外して、パンツはクリップハンガーにはさんで逆さまに吊るすとウエスト部分の重みで自然にシワがのびます。
また、ジャケットのハンガーは、肩先に厚みがあり肩先が前方に向かってカーブしたものを使うとジャケットの立体的な形を保つ事ができます。
ポケットやベルト、サスペンダーなどからスーツを自由にするのも、ウールの自然な復元力を助け、美しい形に戻るのを助けるためです。
是非 スーツにも愛を!
そういえば、先日、初めてオーダーをされました若きダンディがハンガーを分けて欲しいとおっしゃいました。お召し物を大切にしてくださるのだなと、とても嬉しくなりました。